ユナイテッドヘルス(UNH)2019Q4決算結果 株価+2.8%、Medical Care Ratio(Medical Loss Ratio)の説明

銘柄分析・市場分析
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意外と投資している人が多そうな米国最大手医療保険ユナイテッドヘルスの決算結果です。

売上は$60.9Billionと前年比+4.3%となりアナリスト予想を▲0.3%ミスしたものの、一時要因調整後の純利益は$3.75Billionと前年比+16.5%となりアナリスト予想を+5%ビート調整後EPSは$3.9と前年比+19%となりアナリスト予想を3.2%ビートしました。

また、2019年度のMedical Care Ratioは82.5%と前年の81.6%から0.9%上昇となり、ガイダンスの82.6%より0.1%低かったです。

売上はちょい弱ですがまあほぼアナリストの予想通り、Medical Care Ratioと営業費用が低く、マージンが予想外に良かったのでボトムラインが予想を上回ったということですね。株価は+2.8%上昇しました。

Medical Care RatioはMedical Loss Ratioと同義ですが、医療保険業界は法律によって加入者から受け取った保険料に対して最低これくらいは医療給付に使わなければならないというのが定められており、公表が義務付けられています。それがMedical Loss Ratioという訳です。

保険プランが大規模団体プランであれば85%以上、小規模団体及び個人プランでは80%以上と定まっており、もしそれ以下の数字であれば加入者に不足分をリベートして返金しなければなりません。医療サービスを提供せずに保険料だけ受け取ってウハウハということは出来ないようになってるのです。

ユナイテッドヘルスのMedical Care Ratioは82.5%なので、受け取った保険料に対して82.5%は医療サービス・薬剤給付に使っているという事です。まあ大体80%ちょいの数字になります。

ですからこの業界は利益率をどんどん高めて営業レバレッジを効かせることは難しく、売上成長にちょっとプラスくらいのEPS成長が出来れば良いなというビジネスモデルになります。

2020年のガイダンスは売上が$262Billionと2019年度比+8.2%、調整後EPSが$16.25-$16.55と2019年度比+8.5%と、2019年12月に発表した数値を維持しました。マージンほぼ一定で売上並みのEPS成長ですね。

米民主党の国民皆保険制度案によってユナイテッドヘルスの存在自体が脅かされ、2019年9月くらいは予想PER13.3倍とバリュエーションはかなり魅力的でしたが、足元は18倍程度とかなり戻してきました。それでも他の銘柄のバリュエーションが過去最高に高まっているなかでは低い水準かと思います。

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