超弱気派ファンドマネージャーが日本株へ投資

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超弱気派のファンドマネージャーが日本株に投資しています。

「超弱気派」が買う日本株 バフェット指標で警戒
新型肺炎の感染拡大にアジアの株式市場が揺れ、欧米勢の日本株を見る目は厳しくなっている。そんな中、ある超弱気派の投資家が日本株を世界株運用の主軸に据えている。いわゆる「バフェットの指標」でみて今の世界

記事によると、 MFSインベストメント・マネジメントのウィナー氏が運用するプルーデント・ウェルス・ファンドは現在4割を現金や債券といった安全資産に投資するほどの超弱気スタンスです。

しかし、日本株の組み入れ比率は18%と6割の株式部分の3分の1も日本株に投資しています。

ウィナー氏によると「歴史的にみて現在の株価はITバブル期に匹敵するほど割高だ。可能な限りリスクオフの姿勢をとっている」そうです。

MFSはマサチューセッツ・フィナンシャル・サービシズの略で100年近い歴史を持つ実力ある運用会社です。このファンドもただ弱気なだけでなく、高いパフォーマンスを上げています。

超弱気派のウィナー氏だが、ここ数年の株高の果実を取り逃がしてきたわけではない。株式組み入れ比率は抑えつつ、年率のリターンは市場平均並みを確保している。同時に、独立系投資アドバイザー(IFA)のファイナンシャルスタンダード(東京・千代田)の調べでは、20年1月末までの9年間の欧米株式投信約1200本のなかで、リターンとリスクのバランスを計る指標「シャープレシオ」が1.1と首位だった。

この超弱気派なのに日本株をかなりオーバーウェイトしてるというのは、一般の投資家からすると違和感があるかも知れません。日本はデフレ、人口減少で成長せず、基本的にアンダーウェイトしとけば勝てるというのが機関投資家の間でも一般的な認識だからです。

しかし実は、日本株は宝の山なんです。

日本企業には現金を貯め込み、海外では当たり前の資本構成の最適化が行われていない企業がたくさんあり、借金して自社株買いするだけで株価がぶち上がる銘柄が沢山あります。

企業の借金水準を計るのにNet Debt / EBITDAという指標がよく使われますが、これは純債務(有利子負債から現預金を引いたもの)をEBITDAで割ったもので米国株では2~3倍が一般的です。つまりEBITDAの2~3倍の借金をしており、無借金経営どころか3年間借金を返済し続けなければ無借金になれないということです。

しかしそもそも借金は返すものではなく、利子だけ払って永遠に借り続けることによって投資効率を高めるものです。これが海外では当たり前なのです。

ところが日本株ではNet Debt / EBITDAがマイナスの会社がたくさんあります。つまり借金どころか現金貯め込み企業がたくさんあるのです。これは海外では異常なことで、株主から間違いなく追及されます。

このような会社が借り入れを行い、余った大量のキャッシュを自社株買いなどで株主に還元すれば株価がぶち上がることは容易に想像出来ます。

適切な規模の借金はビジネスリスクを高めるものではなく、資本効率を上げてくれるだけだからです。加えて大量のキャッシュが自社株買いに使えるので株価が上がらない理由はありません。

問題はそれをやるまともな経営者が少ないため、日本株全体ではデフレ、人口減少といった悪い面ばかりが出てしまうということです。

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