米誌バロンズが今年も著名投資家10人を集めてラウンドテーブルを開催しました。
新債券王と名高いダブルライン・キャピタル創業者のジェフリー・ガンドラック氏は従前からドル安を予想していましたが、ラウンドテーブルでの話もドル安を投資の前提に置いています。
ガンドラック氏「The Dollar falls;that’s the key.(ドルは下落する、それが鍵だ)」
・A Gold Stock Fund and Other Investment Tips by Jeffrey Gundlach – Barron’s
ガンドラック氏によると、
・FRBが利上げに動き、他の中央銀行がそうではないため、多くの人がドル高になると予想している
・これは短期的な中央銀行の動きとドルの動きに相関性が無い事実を見過ごしている
・相関性は18カ月以内のFRBの動きをマーケットがどう考えるかとドルの動きにある
・ドルのロングポジションが積み上がっている
そうです。
そしてドル安を前提に、
・金(VanEck Vectors Gold Miners ETF)
・新興国株式(iShares MSCI Emerging Markets ETF)
・短期国債(Vangurad Short-Term Federal fund)※財政問題によってイールドカーブがスティープ化すると見ているため
の3つを推奨し、もしリスク資産に懐疑的であれば新興国株式のロングとS&P500(SPDR S&P 500)のショートを組み合わせてヘッジすれば良いとのことです。つまり新興国株が米国株をアウトパフォームすると見ているのですね。
私が特に共感するのは”短期的な中央銀行の動きとドルの動きに相関性がなく、18カ月以内のFRBの行動をマーケットがどう考えるかに相関性がある”という部分です。
ファンダメンタルズ投資では足元のファンダメンタルズを見ることはもちろん重要なのですが、将来ファンダメンタルズがどう変化するか、それをマーケットよりも早く予想し、適切なタイミングでポジションを取ることが最も重要なのですね。
私も現在ドル売り円買いのポジションを持ってますが、財政赤字拡大によって近いうちに米国がドル安を望むと考えているためです。
・米国が円高ドル安を望む瞬間:財政赤字とインフレに対する危機認識の変化点(2018/11/21)
・パウエルFRB議長がハト発言、レーガンの帝国主義的循環は既に終了している(2019/1/5)
それにしても”18か月以内のFRBの行動”と限定出来る辺りがさすがはガンドラック氏であり、いつも彼のコメントは参考にしているのですが、怪しい動きがあるとの理由で彼のツイッターアカウントは削除してしまうようです。
彼のアカウント削除ツイートにファン達の阿鼻叫喚が大量に書き込まれていて面白いですが、私もとても残念です。
With great regret, I will be deleting this account due to suspicious activity.
— Jeffrey Gundlach (@TruthGundlach) January 21, 2019
ちなみに私もツイッター始めました。ブログを更新した際はこちらに連動させますのでよろしくお願い致します。
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2019年の相場見通しとブログ記事について – アーティスティック・インベストメント・ストラテジーhttps://t.co/ZvBkQUqSi3— アーティスティック・インベストメント・ストラテジー (@shurrin1) January 2, 2019