FRBが19日のFOMCで0.25%の利上げを決定し、FFレートが2.25-2.5%に引き上げられました。
ドット・プロットでは、2019年末、2020年末、2021年末、長期のFFレート予想(中央値)は「2.9%→3.1%→3.1%→2.8%」となり、9月の「3.1%→3.4%→3.4%→3.0%」から下方シフトしました。
この利上げが一部でタカ的と言われていますが、そもそもFRBの仕事は株式投資家を助けることではありませんので、勝手に超ハトを期待してタカだと騒ぐのはいかがなものでしょうか。
投資家としては最初からぐいぐい利上げしてくると予想しなくてはなりません。
・FRBのデュアルマンデートと利上げペースの減速を期待してはいけない理由
企業決算でコンセンサス予想に未達だった時にミスったミスったと騒ぐのと同じですね。ミスったのは企業ではなくアナリストなのです。
ちなみにFactsetの集計によると、S&P500銘柄をBuy ratingが多い順に5分位に分け(Quintile1が最もBuy Ratingが多い)、2018年のリターンを見たところ下図のように最もBuy ratingが少ない銘柄が最も高いパフォーマンスを上げています。
少し話が逸れました。
私はもっとまっすぐ利上げしてくると見込んでいたので、今回のドットプロットで長期のFFレート予想が2.8%に引き下げられ、現在の2.25-2.5%から利上げ2回分しか利上げ余地がなくなったことで引き締め態度が軟化したと感じます。
実際にイールドカーブはフラットニングし円高ドル安になっており、マーケットの期待に近づいた、つまりハトだという評価の方が正しい気がします。
利上げと関税引き上げでドル高を待っていた私としては材料が一つなくなってしまいましたが、株についてはそろそろ買い増しを行う予定です。