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フランスの黄色いベストデモと国歌で分かる国民性

フランスの黄色いベスト運動が収まりません。

もう1か月も経つのでそろそろ飽きてくると思いますが。。。

 

フランス政府はデモの発端となった2019年1月からの炭素税引き上げを6か月延期すると発表しましたが、その後すぐに2019年中の引き上げは見送ると発表しました。

さらにマクロン大統領は、下記の対策を発表しました。(JETRO-抗議デモ運動、マクロン大統領が対応策を発表より)

  1.  法定最低賃金(月額1,498.47ユーロ)で働く労働者の給与を、2019年1月から「雇用主に負担をかけないかたちで」100ユーロ引き上げる。
  2. 2019年1月から残業手当にかかる税・社会保険料を免税にする。
  3. 年末ボーナスにかかる雇用主の税・社会保険負担を免税にする。
  4. 年金受給の月額が2,000ユーロに満たない定年退職者に対し、2018年に導入された一般社会税(CSG)の引き上げを廃止する。

しかし、富裕層への増税は否定しています。

 

日本人から見れば結構な成果に見えますが、デモが収まらないということはそこが肝ではないということなのでしょう。

一般国民が増税で苦しむなか、カルロス・ゴーンなどの超富裕層は永遠の旅人(各国を転々として非居住者扱いになることで納税義務を免れるスキーム)などという手法で税金を払っていないのです。

 

ところで、革命はフランスの国民性などと言われますが、フランス革命の時代(1789年~1799年)に生きていた人はいません。日本も戦後70年が経過し、すっかり若者は弱くなったなどと言われてしまいますが、なぜフランス人はこんなデモが起こせるのでしょうか。

フランスの国歌を見ると、衝撃を受けます。(注:赤字は筆者)

行こう 祖国の子らよ
栄光の日が来た!
我らに向かって 暴君の
血まみれの旗が 掲げられた
血まみれの旗が 掲げられた
聞こえるか 戦場の
残忍な敵兵の咆哮を?
奴らは汝らの元に来て
汝らの子と妻の 喉を搔き切る!

(サビ)

武器を取れ 市民らよ
隊列を組め
進もう 進もう!
汚れた血
我らの畑の畝を満たすまで!

”我らに向かって 暴君の 血まみれの旗が掲げられた”からの”武器を取れ 市民らよ 隊列を組め”ですから完全に革命を扇動していますが、まさにこの歌はフランス革命の時に生まれた歌なんだそうです。

こういった歌がフランス国民全体で共有されているということが、一致団結してデモを起こすパワーとなるのでしょう。

やはり教育の力は大きい。

このようなことが起きないように、植民地支配の時には国内の対立を煽って分割統治するのは基本ですね。フランスは歴史的に戦勝国側なので国民が分断されていないのです(富裕層とそれ以外という意味の分断はありますが)。

日本も国民は人種などで分断されていませんが、デモを起こす人に対しての視線は冷ややかで、価値観という面では一致できていません。

国歌や教育の違いでしょうか。

 

フランス国歌(2分で見れます)と国歌全文はこちら(ラ・マルセイエーズ - Wikipedia)

www.youtube.com