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パウエルFRB議長「米国経済は類い稀なる時代」

上記の記事で、米国はレーガン帝国主義的循環」になっているという事を書いたばかりなのですが、なんと昨日パウエルFRB議長も似たような認識を示しました。

 

<2018年10月3日 ブルームバーグ パウエルFRB議長はインフレリスク抑制に自信、賃金上昇を歓迎 より、

パウエル議長は2日にボストンで講演。「賃金上昇は確認された価格インフレや労働生産性の伸びとおおむね整合しているため、労働市場の過熱を示唆しない」と述べた。「また、賃金の伸び率上昇だけでは、必ずしもインフレ的とは言えない」と続けた。

さらに、「低インフレの定着と極めて低い失業率という歴史的にまれな組み合わせは、類いまれな時代が続いていることの証しだ」と発言。>

 

米国経済は「類いまれな時代が続いている」そうです。

パウエルFRB議長は低いインフレととても低い失業率の組合せに着目して「類いまれな時代」と表現していますが、「レーガン帝国主義的循環」とおそらく見ているものは同じでしょう。

構造的な要因に加え強いドルがインフレを低下させ、強い経済が失業率を低下させているのです。そしてそれによって外国から米国に資金が引き寄せられ、強いドル、強い経済が持続するという自己強化プロセスとなっています。
そしてこの自己強化プロセスによって米国では好循環が、新興国では悪循環が起こっているのです。

 

ジョージソロスは『ソロスの錬金術』でこう述べています。
レーガン大統領の自信たっぷりな態度が、外国から資金を吸い寄せた。ドルは強くなり、その強さと金利差があいまって、ドル需要の増加は抑制がきかなくなった。ドル高は輸入を拡大し、それが旺盛な需要を満たして、物価水準を押し下げた。こうなると自己強化プロセスがスタートする。強い経済、強いドル、巨額の財政赤字、巨額の貿易赤字、これらがお互いに強化しあい、インフレなき成長を実現した。この循環的な関係をレーガン帝国主義的循環と呼ぶことにしよう。

 

一方、この自己強化プロセスは自己矛盾をはらんでいます。
拡大し続ける財政赤字が米国から資金を流出させ、金利を高水準に留めて経済を冷やすため、この循環は内側からも崩壊しうるのです。

実際米国の小銀行のクレジットカードローンの延滞率、貸倒損失はリーマンショック時並みに悪化していますし、中古住宅販売にも減速の兆しが見られます。

また、新興国の危機も懸念されますが、それについては別の記事で書きたいと思います。

 

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