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米国の財政赤字が前年比17%の増加、米ドル大暴落の投資テーマとは

米国政府の財政赤字が前年比で17%増加したそうです。

18年度の米財政赤字、17%増の7789億ドル 減税が歳入押し下げ :日本経済新聞より

【NQNニューヨーク=横内理恵】米財務省が15日に発表した2018年会計年度(17年10月~18年9月)の米財政赤字が7789億ドルと、前年度比17%(1131億ドル)増えた。赤字拡大は3年連続。米メディアによると6年ぶりの大きさで、国内総生産GDP)比率は3.5%から3.9%に上昇したようだ。

18年に導入した大型減税の影響で歳入が0.4%の伸びにとどまった。一方、利払い費の大幅増に加え、高齢化による社会保障費などの増加も続き、歳出が3%あまり増えた。歳入が増えないようなら、財政赤字は19~20年度に1兆ドルに達するとみられている。>

 

”前年比17%増加”というのは、すごいスピードですね。

”利払い費の大幅増”はもちろん金利上昇が原因です。

”18年に導入した大型減税の影響で歳入が0.4%の伸びにとどまった。一方、利払い費の大幅増に加え、高齢化による社会保障費などの増加も続き、歳出が3%あまり増えた。”とありますが、トランプ減税は経済成長によって税収がむしろ上がる!と想定していたので、現実的には上手くいかないということが分かってしまいました。

正確には、企業と個人合わせて10年間で1兆5千億ドル規模の減税、しかし減税によって今後10年の経済成長率が平均0・7%伸びることで約1兆8千億ドルの税収がもたらされると試算し、合計して約3千億ドルの税収増と見込んでいました。それがインフラ投資などの財源としても当てにされていたのですね。

 

実はこの辺りが米ドル大暴落の根拠になっています。

今日も業界経験40年のベテランが米ドルの40%下落を予想していました。

ドル相場、2024年までに4割下落-外為市場40年のベテランが予測 - Bloomberg

40%下落とは大胆ですね。他にもレイ・ダリオもそうですし、ジム・ロジャースも短期的には米ドルが買われるとしながらも、長期的には皆米ドルから離れていくと予想しています。

彼らは現在通貨が暴落している新興国と米国を同列に考えているのでしょう。

実際に米国の政府債務残高と双子の赤字はひどいもので、米ドルが基軸通貨でなければすぐにでも暴落しておかしくありません。

しかし米ドルが基軸通貨であり、米国が覇権国家であるために、現在の利上げ局面において米国はレーガン帝国主義的循環の状況にあります。

この循環は大きな経常赤字にも関わらず米国に強い経済成長と強いドルをもたらしますが、本来持続可能なものではなく、循環の逆回転が始まるまで米ドル崩壊のエネルギーを貯め込みます。

 

いずれは米国が覇権の地位を譲り、米ドルが基軸通貨でなくなる時は来るのでしょう。

著名投資家の間ではある種のコンセンサスになっていると言っても良いくらいの人生1度きりの超ビッグ投資テーマです。
それが始まったときはしっかり乗っからないと思わぬ損失を被るかも知れません。

 

しかし、リーマンショックから10年、政府も企業も債務が増えましたが、最重要の家計は健全になりました。

私の予想ではこの家計が不健全になった時、つまり、政府、企業、家計全ての部門が借金漬けになった時に、次の危機が訪れると考えています。