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1月FOMCはハト、FRBは市場に降伏しドル安、株高

1月FOMCの結果はかなりのハトでした。

前回FOMCの評価はこちら(FRBがFOMCで利上げを決定、市場とFRBの認識ギャップが縮小

 

FOMCは年8回開催され、そのうち3,6,9,12の月はFOMCメンバーの金利予測であるドットチャートが示されるため、注目が特に高いです。

今回はもともと利上げが予想されていなかったほか1月FOMCということもあり多少ハト姿勢が示されるくらいかと思われていましたが、かなりハトでした。

株式市場の急落を受けてFRBは市場に降伏したというのが市場の評価です。

声明文はこちら(The Fed - Meeting calendars and information

 

今回のFOMCの注目点は主に2つです。

①FFレート見通しが中立となった

②バランスシート縮小政策に対する声明文の発表

 

政策金利目標が中立となった

前回のFOMCでは「 The Committee judges that some further gradual increases in the target range for the federal funds rate will be consistent...」とゆるやかな利上げ(increase)見通しが示されていました。

一方、今回はincreaseが削除され、「In light of global economic and financial developments and muted inflation pressures, the Committee will be patient as it determines what future adjustments to the target range for the federal funds rate may be appropriate to support these outcomes. 」と調節(adjustments)になりました。

調節ということは、FFレートは上も下もありうるということです。また、そうした理由としてインフレ圧力が強くないことがあげられています(muted inflation pressures)。

つまり、インフレが高まらない限りは利上げにおびえる必要はなくなりました。

オイルショックや供給障害などのコストプッシュインフレが起きにくい現在、インフレ圧力が強まるのは景気が強い時なので、景気が弱い中で利上げされる可能性は小さくなったと言えます。

 

②バランスシート縮小政策に対する声明文の発表

今までにない声明文が発表され、バランスシートを機械的に縮小するのではなく、柔軟に対応する姿勢を示しました。また記者会見ではバランスシート縮小は想定よりも早く、規模も大きい状態で終了すると話しました。

 

総括としてサプライズ的なハトでした。内容が12月と大きく異なっており、パウエル議長の変わり身の早さは意外と優秀なのではないかと思います。素直にポジティブでしょう。

ただし、実態としてバランスシート縮小が停止した訳ではないので引き続き金利上昇とそれに伴うポートフォリオリバランス効果の逆流圧力はかかっていることに注意が必要です。

 

読者の皆様に認識して頂きたいのは、今回はサプライズとはいえ遅かれ早かれこうなることは時間の問題だったのであり、FOMCの発表を受けてから行動しても既に市場は織り込んでしまっているので遅い(儲からない)ということです。

私は去年からドル安、株は日柄調整で売る必要はないと予想しており、ドル売り円買いによって米国株式の為替損をヘッジし、株の急落局面では買い増しできていますが、どのようなファンダメンタルズから予想したかはすべて過去記事に書いてあります。

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