バリュー株とグロース株の定義とは?MSCI社のBarraモデルの定義が一般的!

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バリュー株やグロース株という言葉を当たり前に使っていましたが意外とその定義を知らない人が多いようなので、この記事ではその定義をカンタン明確に説明します。

 

定義

まずバリュー株かグロース株かには割と明確な定義があります。

結論から言うとMSCI社のBarra(バーラ)モデルの定義がベースになっているのです。

Barra社はファクターモデル開発のパイオニアであり、そもそもグロースバリューといったスタイルファクターによる分析はBarra社が学者の研究をベースに事業化したものです。現在は世界最大手の指数提供会社であるMSCI社に買収されたことでMSCI社がBarraモデルを提供しています。

Barraモデルは運用業界のデファクトスタンダードであり、ほとんどの運用会社はBarraを用いて要因分析を行っています。

ですからバリューやグロースといった言葉を使うとBarraの定義を思い浮かべるのが一般的なのです。

ちなみにBarraモデルやMSCIの指数を使うとMSCI社に高い手数料を払う必要があるため、低コストで運用したいETFなどはBarraモデルと異なる定義のスタイルファクターや指数を用いて運用していますが、ベースの考え方はBarraから来ていますし、独自の定義を使って運用しているクオンツファンドなどは弊社のバリューはBarraのバリューとはここが違うといった様にBarraを基準にして説明する事になります。

 

ではBarraモデルの定義とは?

下の表はBarraの外国株式モデルGEM2(Global Equity Model 2)におけるバリュー、グロースといったスタイルファクターの定義です。

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(参考:https://www.msci.com/documents/10199/402635a5-fd5d-498e-985a-1bec8ff8d8b1

 

Valueの説明を読むと、

予想益回り(45%)
益回り(10%)
純資産株価倍率(20%)
配当利回り(10%)
Cash利回り(15%)

となっています。これです!これがバリューの正体なのです!!

 

この指標の使い方は以下のステップになります。

ある銘柄について上記の指標をそれぞれのウェイトで加重平均すると合計値のバリュースコアが計算できますね?

それを上場されているすべての銘柄でやります。

すると、統計的手法を使えばその銘柄のバリュースコアが全銘柄に対して平均的なのか高いのか低いのか判断することができます。

そして、平均より高い銘柄群をバリュー株と呼ぶのです!

この方法だと上場銘柄をバリュー株とグロース株で概ね50%:50%で分けることが出来ますが、銘柄によってはバリューかつグロースだったり、その逆の場合もあります。

また、見ての通り株価によってバリュースコアは変わるので昔バリュー株だったのが今はバリューではないということもあり得ます。バリュースコアを見れば常にその銘柄の相対位置が分かるのです。

バリューインデックスなどはこのバリュースコアの上位30%の銘柄を取るなどバリューを強めたポートフォリオを組んでいます。

 

注意点

注意点としてはBARRAモデル自体次々と改善されモデルの定義が変化していく事です。今回はGEM2の定義を説明しましたが、既にGEM3、GEMLTといった次のモデルも出ており、少しずつ定義が変わっています。しかし概ね益回り、純資産株価倍率、配当利回りが高い銘柄をバリューと呼ぶのは共通認識です。

もう一つの注意点としては、この定義によるバリューは、ベンジャミン・グレアムやバフェットが言うようなバリューとは意味が異なるということです。

Barraのバリューはバリュースコアが高いだけであり、安かろう悪かろうな銘柄もバリュースコアは高くなります。

バフェットの言う本源的価値に対して株価が安いというバリューとは意味が違うのでご注意下さい。

 

以上、バリュー株、グロース株の定義でした。

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