
ボーイングの737型機がイランの首都テヘランにあるエマームホメイニ空港を離陸した直後に墜落しました。
原因は米GE社と仏サフランが出資するCFMインターナショナルが製造したエンジンのトラブルによるものだそうです。
乗客176人全員が亡くなりましたが、そのうち82人がイラン人、63人がカナダ人、ウクライナ人11人、スウェーデン人10人、ドイツ人と英国人が各3人とのことです。タイミングがタイミングなだけにイランに撃ち落されたのかとも思いましたが、乗客の構成を見ると狙って撃ち落すような旅客機ではなさそうです。
またこの737型機は現在運航停止されている737MAXの旧型機で737MAXとは別物です。737MAXの墜落原因となったMCASと呼ばれるソフトウェアも入っていません。むしろ安全に飛行できるという長期的なトラックレコードを有しています。となれば墜落の原因はニュースの通りGE及びサフラン製のエンジンか、ウクライナ航空のメンテナンス不足か、実は撃ち落されたのかであり、いずれにせよボーイングの責任は大きくなさそうです。
悪いニュースが連続しているボーイングですが、このニュースでも大きく下落するようならむしろ買い場となるかも知れません。米国株が全体的に高いなかボーイングはかなり出遅れており割安感があります。原因のMCASソフトウェアの修正自体終わってますし、賠償金もある程度引き当て済みです。企業というのはこのような困難を乗り越えて強くなるもので、いずれ再評価されることは間違いありません。
ちなみに、バフェットがボーイングを買い始めているという噂が出ています、流石だなという感じです。