ビッグマック指数から見る為替レート、ドルは高すぎ?

銘柄分析・市場分析
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この記事ではビッグマック指数の説明をしたいと思います。

為替レートは本当に難しいもので、今の為替レートが高いのか安いのか、正確に把握するのが難しいです。私はよく実質為替レートの話をしますが、これはインフレを調整してあげないと名目為替レートの変動だけでは正確な物価変動の大きさを表さないためです。

しかしその実質為替レートですら、動きを説明することは出来ますが、そもそも水準として高いのか低いのかを説明してはいないのです。

そこで今回紹介するビッグマック指数が役に立ちます。

ビッグマック指数とは、世界各国のマクドナルドが販売する大きなハンバーガー、ビッグマックの価格を米ドルなどを基準にして比べたものです。

大量生産のために似たような原材料で作るマクドナルドのハンバーガーなら世界中のどこで買っても似たような値段のはずだ、という一物一価の考え方が根底にあります。

例えば日本でビッグマックが400円で売られており、ドル円の為替レートが1ドル100円であれば、米国では4ドルでビッグマックが売っているはずですね。しかし、実際には5ドルで売っていたとすると、米国を基準にすると日本のビッグマック価格は4ドル÷5ドル=80%で、なんと20%もビッグマックが安い!となります。

一物一価の考え方からするとこれはおかしい、そうだ、為替レートが20%ドル高円安になっているせいだ、という風に考えます。

長期的には同じ物価になるように為替レートが収束していくと考えるならば、これから20%円高ドル安になるはずなので、円買いドル売りのポジションでも取ろうかなとなる訳ですね。

もちろん現実には一物一価などは全く成り立っておらず、新興国などは基本的に物価が安いのですし、ビッグマックのサイズも国によって若干違いがあるそうなので昔と比べてどう変化したかを見るのが良さそうです。 それらを踏まえたうえで、先進国同士であまりにも物価が乖離した場合はやはり為替レートが行き過ぎなのではないか?と気づくヒントになります。

下グラフは2020年1月時点のビッグマック指数です。

米国のビッグマック価格を基準の0とし、各国のドル換算のビッグマック価格がどれくらい違うかを並べています。

まず米ドルが一番右端の方におり、ほとんどの国のビッグマックが米国より安いです。

つまり米ドルの為替レートがかなり高いのではないか?と気づくことが出来ます。

次に日本円は真ん中くらいにありますが、米ドルと比べて38%も安いです。日本に遊びに来た米国人から見たら日本の物価安すぎ!となります。

このように、ビッグマックの価格を用いて各国の為替レートの水準を見ることが出来ます、面白いですよね。

昔からずっと日本のビッグマックの方が安いんじゃないの?という方もいると思うので、かなり円高だった2012年1月時点のビッグマック指数を見てみましょう。

上のチャートのかなり円高が進んだ時のビッグマック指数です。

2012年1月時点のビッグマック指数では、円はドルよりわずか0.9%安いだけでした。ほぼ同じ金額ですね。

当時は米国人が日本に遊びに来ても、ビッグマックは米国で買っても日本で買っても同じくらいだな~となっていたのです。それが今や38%も安い状況なわけです。またドルより強い通貨もいくつかあり、ユーロもドルより強かったです。2012年は極端にしても現在のドルが高いのは明らかでしょう。

一番上のグラフの様に綺麗に並んでるものは取れませんが、すぐ上のグラフのフォーマットで良ければ下記のサイトに行けば見ることが出来ます。基準通貨と日付を自由に変えることが出来るので気になった時期のビッグマック指数を是非とも調べてみてください。

The Big Mac index
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